土木工事で使われる「製品」を建築に転用。
メリットはなんといっても耐久性。
メーカーの協力で給排水用の孔は工場打設時に。
せっかくの強い「ケース」を切って割ってとしないように計画。
鋼材を組み合わせ、アルミサッシを建て付ける。
サビや傷に強い、溶融亜鉛めっき仕上の鉄板をボルトオンで。
2面開口、それぞれ内側は建具枠を見せずに納めた。
ガラス戸を開放すると筒感がすっきり現れる。
内部を見る。
いろいろと持ち込んでみる。
この箱を海のそばにおいてシャワーつけてソファおいてコーヒー淹れて外にレンガ積んでピザ窯もやってみたいし…
不思議と想像がひろがる小さな空間。
プレハブ小屋を建てるために事務所を訪ねてくれた初見のクライアント。
この場合、通常なら私たちにできるのは確認申請という書類業務だけです。
さっそく中古売り場やメーカーショールームなどを一緒に見てまわるもののなかなか決定打がない。
その合間に交わした雑談、ささいな提案が今回のカタチとなりました。
時には効率だけを優先せずに意見を出しあう期間をつくってみる。
依頼主と私たち、互いに当初の計画のもうひとつ先へ進めたのであれば幸いです。
一期工事はこれにて終了。
すでにたくさんの図面、パース、そして会話を重ねた二期・木工事のご依頼を津波古とともに楽しみにお待ちしています。
概要 鉄筋コンクリート造平屋建
敷地面積 20㎡(6坪)
建築面積 13㎡(4坪)
施工 株式会社SUKIMER 喜屋武大地